2025年12月3日に連盟会員を対象に実施した下記の講座の記録動画を公開いたしました。
ハラスメント防止・意識啓発のための講座2025
「今、書くこと、伝えることを再考する-それぞれの現場から」
第3回 講師:青山悟
2025年12月3日(水)19:00~20:30
【制作の現場から】アーティストに聞く
●内容:ミシンを用いた刺繍作品の制作を続けるアーティスト青山悟によるレクチャー。青山はロンドン大学ゴールドスミスカレッジのテキスタイルアート科を1998年に卒業し、その後一貫して刺繍の技法を用いた制作を続ける。ロンドンやシカゴで工芸ではなくアートとしてテキスタイルを学んだ青山は、フェミニズムやジェンダーについて日常的に意識する状況で活動してきたという。この25年ほどで私たちを取り巻く社会環境は少しずつ変わり、コロナ禍を経た昨今では刺繍を含め手仕事や工芸的視座を備えた活動に対する再評価も進んでいる。青山が刺繍という技法を選択した背景から、近年の取り組みまでジェンダーの視点も踏まえてお話いただき、参加者と質疑応答・意見交換を実施した。
●発表者(敬称略) 青山悟(アーティスト) 1973年東京都生まれ、拠点。98年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジテキスタイルアート科卒業。2001年シカゴ美術館付属美術大学大学院ファイバー&マテリアルスタディーズ科修了。工業用ミシンによる刺繍の技法を用いた制作を介して、近代以降変容を続ける労働の問題や人間性について探求する。近年の主な展覧会に「青山悟 刺繍少年フォーエバー」(目黒区美術館、東京、2024)、「ドリーム/ランド」(神奈川県民ホールギャラリー、2022-23)、「ドレス・コード?―着る人たちのゲーム」(京都国立近代美術館、熊本市現代美術館ほか、2019-20)、「Unfolding: Fabric of Our Life」(Center for Heritage Arts & Textile、香港、2019)などがある。また、コロナ禍に水戸芸術館案内スタッフ(通称フェイス)との協働としてはじめた「Everyday Art Market by Satoru Aoyama + ATMフェイス」は現在も継続する。
司会:服部浩之(会員/キュレーター、国際芸術センター青森 館長)
