2025年9月23日に連盟会員を対象に実施した下記の講座の記録動画を公開いたしました。
ハラスメント防止・意識啓発のための講座2025
「今、書くこと、伝えることを再考する-それぞれの現場から」
第2回 講師:松尾亜希子、山田亜希子
2025年9 月23 日(火)19:00~20:30
【出版の現場から】編集者に聞く
●内容:言葉を伝える媒介者として、より社会の動向に敏感な出版の世界。近年、会社組織などの出版社から独立して個人で編集出版業を営む人が増え、なかでもジェンダーに関する出版や、地方からの発信を意識的に展開する女性編集者の存在に注目する。フェミニズムに関する出版やイベントに取り組むエトセトラブックス代表の松尾亜紀子氏、つくば市でブックカフェを運営しながら主にフェミニズムに関する出版物の編集を手掛ける山田亜紀子氏をお招きし、出版社の編集者としてのご経験や独立して編集出版業を始めたきっかけ、運営の方針や言葉を社会に伝える上での信念・気づきなどをお話しいただいた後、お二人の対談・意見交換を行った。
●発表者(発表順・敬称略)
松尾亜紀子
エトセトラブックス代表、編集者。⾧崎県生まれ。出版社勤務を経て、2018 年フェミニスト出版社エトセトラブックスをはじめる。翌年雑誌『エトセトラ』を創刊。刊行書に『フェミニズムはみんなのもの』(ベル・フックス、堀田碧訳)、『小山さんノート』(小山さんノートワークショップ編)、『部落フェミニズム』(熊本理抄編著ほか)など。2021 年、東京代田にエトセトラブックスBOOKSHOP を開く。「フラワーデモ」「私のからだデモ」呼びかけ人のひとり。
山田亜紀子
編集者。茨城県生まれ。東京都内の書店、出版社勤務を経て、2023 年にフリー編集者となる。同年、さまざまな市民運動が交差する場所づくりを目指し、地元のつくば市に「本と喫茶サッフォー」を開業。フェミニズム、ジェンダー、障害福祉の書籍を取り扱い、ZINE発行、イベント開催などに取り組んでいる。2025 年に出版活動も開始し、8 月にサッフォーからフェミニズム雑誌『シモーヌ』(2023 年まで現代書館から発行)をリニューアル刊行した。
司会:吉良智子(会員/日本女子大学学術研究員、東洋英和女学院大学他非常勤講師。専門は近現代美術史、ジェンダー史)