ハラスメント防止のためのガイドライン

2022年07月11日 公開

1. 目的
 美術評論家連盟(以下「本連盟」)は、本連盟会員とそれに関係する人々の人権を守り、各人が評論活動や職務を行うための自由で安全な環境づくりを目指します。そのために、さまざまなハラスメントの発生の防止を目的としてこのガイドラインを制定します。

2. 基本方針
 本連盟は、美術評論家の団結をはかると共に、国際的に協力し、造形文化の発展に寄与することを目的とする団体として、会員等の尊厳と安全を脅かすあらゆる人権侵害やハラスメントを容認しません。本連盟での活動とともに各自の評論活動においても、ハラスメントを発生させないよう努めます。

3. 適用範囲
 本ガイドラインは、本連盟の活動に関わる行為における会員同士および関係者に適用されます。
 本連盟の活動とは、総会、常任委員会、事務局、ワーキンググループ、本連盟が主催するシンポジウムや講演会、会報の編集発行、事務局への問い合わせや諸手続き、連盟ウェブサイトやメール利用上の行為などを指します。
 上記の活動に関わるものにおいては、会員が外部の人や組織に対して行なった行為、外部の人や組織が会員に対して行なった行為についても適用されます。

4. ハラスメントとは
 本ガイドラインに基づくハラスメントとは、本人の意図の有無にかかわらず、正当な根拠なく相手に不利益や脅威を与えるなど、本連盟の会員とそれに関係する人々の権利や尊厳を侵害し、自由で安全な環境を損なう発言や行為を指します。
 なおハラスメントの類型は暫定的かつ複合的ですが、ここではセクシュアル・ハラスメント、パワー・ハラスメント、レイシャル・ハラスメント等を示します。

(1) セクシュアル・ハラスメント
本人の意図の有無にかかわらず、相手の意に反する性的な発言や行為により、相手に不利益や不快感を与えることを指します。性別における固定概念に基づいた発言や行為によるジェンダー・ハラスメントも含みます。

(2) パワー・ハラスメント
職務上の地位が優位の者あるいはより多くの知識や情報、人間関係をもつ者がその権力を濫用して弱い者に対して行う発言や行為によって、相手の就労や活動の意欲を害することを指します。ここには、教育・研究上の地位や権力関係を利用して、相手に不利益や不快感を与えるアカデミック・ハラスメントも含みます。

(3) レイシャル・ハラスメント
民族、人種、国籍、宗教、思想・信条などを理由として生じる、不快かつ不適切で配慮に欠く発言や行為を指します。さらに相手の意に反して年齢、身体的特徴、人種や信条、経済的状況や交友関係、私生活等に関わる発言や、評論活動における方法や対象、発表スタイルなどを問題にして、これをジェンダーやセクシャリティ、民族、人種、宗教、学歴、職歴に関連づけるなど、相手に対して不利益を与え人権を損なわせる発言や行為も、ハラスメントとみなされます。

5. 防止および対応策
 本連盟では、ハラスメントを受けた会員等が、安心して苦情を申し立て、相談できるために相談員を 4 名配置します。相談員は、受けつけた苦情や相談について、複数の相談員の間で検討した後、会長、常任委員長、副常任委員長、事務総長、事務次長、または相談者が指名する常任委員に報告し、迅速かつ適切に問題解決のために対応します。
 関係者のプライバシーの尊重と秘密厳守に配慮し、相談者が孤立するなど不利益な扱いを受けることがないよう留意して、具体的な対策をできうるかぎり公正中立な立場で調査、判断、審議し、ハラスメント及び被害の拡大や防止への措置を講じます。

 

本ガイドラインの発効時には、内規を適宜定め、随時更新していく。

 

ハラスメントの事例
・飲食の準備などを女性のみに担当させる
・恋愛や性経験についてしつこく尋ねる
・交際をしつこく迫ったりつきまとったりする
・展覧会や懇親会などに無理矢理誘う
・仕事を無理に押し付ける
・個人的用務を強要する
・人前で罵倒や叱責をする
・大声で怒鳴るなど相手を萎縮させる
・講演や会話などで性的な表現を繰り返しつかう
・「男だから」「女らしい」などの言葉で、ジェンダーと表現や行為に結びつけて評価したり、指示したりする
・会話やメール、SNS で脅すような言葉を使う、執拗に攻撃する、問い詰めるなどする
・特定の会員を孤立させる態度をとる
・著作物や講演などにおいて、性別や性的指向、人種や国籍、障害などに関する差別的表現を
使う
・評論家やキュレーターの立場を利用して、性的関係を迫ったり、金銭的に不利な条件を承知
させたりする
・職場や経歴における上下関係を、連盟内での活動に反映させて振る舞う

 

ハラスメントに関する相談
ハラスメントに関する相談は、下記の相談員に連絡してください。どなたに連絡してもかまいません。相談したことが、意に反して他に知られることはありません。相談員は、相談者からの同意を得て、常任委員長、副常任委員長、事務総長、事務次長、または相談者が指名する常任委員に報告し、問題解決のための対応をします。

大舘 奈津子 soudan.aica.1※
角 奈緒子 soudan.aica.2※
出原 均 soudan.aica.3※
服部 浩之 soudan.aica.4※

※を@gmail.com に置き換えてください。