ハラスメント防止・意識啓発のための講座2025「今、書くこと、伝えることを再考する−それぞれの現場から」第1回の動画公開

[NEWS]  2025年09月11日 公開

2025年7月18日に連盟会員を対象に実施した下記の講座の記録動画を公開いたしました。

ハラスメント防止・意識啓発のための講座2025

「今、書くこと、伝えることを再考する−それぞれの現場から」

第1回 講師:横山由季子、小林紗由里、藤井亜紀

 

 

【美術館の現場から】学芸員に聞く

●内容:美術品の収集活動、調査研究のなかでも、作品解説の記述は学芸員の重要な職務である。その記述をジェンダーの視点から修正する動きもある。近年は企画展やコレクション展示で扱われる作家のジェンダーバランスを問い直し、女性美術家に焦点を当てた展示も話題となっている。現場の学芸員からの現状や意識も含めて、アクチュアルな発言を期待した。東京国立近代美術館の研究員お二人と、東京都現代美術館の学芸員をお招きして、それぞれが担当した展示構成や解説の執筆について語っていただき、最後に3人での意見交換をお願いした。

●発表者(発表順・敬称略)
横山 由季子
東京国立近代美術館研究員。世田谷美術館、国立新美術館、金沢21世紀美術館を経て現職。専門は日本と西洋を中心とした近現代美術。企画した主な展覧会に「ルノワール展」(国立新美術館、2016年)、「ピエール・ボナール展」(国立新美術館、2018年)、「大岩オスカール 光をめざす旅」(金沢21世紀美術館、2019年)、「内藤礼 うつしあう創造」(金沢21世紀美術館、2020年)、「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」(東京国立近代美術館、2024年)など。

小林 紗由里
東京国立近代美術館研究員。専門は写真史および近現代美術史。担当展覧会に「中平卓馬 火―氾濫」(副担当、東京国立近代美術館、2024年)、「コレクション展小企画 フェミニズムと映像表現」(共同キュレーション、東京国立近代美術館、2024年)など。論文に「女性写真家の不在をめぐって─『New Japanese Photography』展における議論の再考」(『東京国立近代美術館研究紀要』第27号、2023年)などがある。

藤井 亜紀
東京都現代美術館学芸員。専門は戦後日本美術。所蔵作品を展示する「MOTコレクション」にて、戦後美術を見直す「クロニクル」シリーズ(2009-2014年)、「特集展示 福島秀子」(2012年)、「特集展示 横尾忠則―水のように」(2023-2024年)等を行う。担当した主な企画展に「菅井汲展」(2000年)、「横尾忠則 森羅万象」(2002年)、「中村宏 図画事件」(2007年)、「GENKYO横尾忠則」(2021年)。

司会:小勝 禮子(会員/実践女子大学、京都芸術大学非常勤講師。元・栃木県立美術館学芸課長、専門は近現代美術史、ジェンダー論)