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美術評論家連盟シンポジウム2009 《デジタル時代における写真表現》 |
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| 常任委員長挨拶 | ||||
| 第1部 問題提起 (1)(2)(3) | ||||
| 第2部 パネル・ディスカッション (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8) | ||||
| 常任委員長挨拶 | ||||
| 清水 | 皆様こんにちは。今日は美術評論家連盟のシンポジウムにご参加いただき、どうもありがとうございます。今日は「デジタル時代における写真表現」ということで、4時過ぎまでこちらの会場で行わせていただきます。 | |||
| 美術評論家連盟は、本部がパリにある国際美術評論家連盟の日本の会ということで、会員数も比較的多く150人余りいる会です。年に1回こういう形でシンポジウムを開催して存在をアピールするとともに、さまざまなテーマで議論を深めていくことを目的にしております。今日は写真ということで、会員の飯沢耕太郎さんが中心になってシンポジウムをつくりました。 | ||||
| 私が昔勉強しておりましたのが版画の歴史です。美的な歴史というよりも、画像メディアとしての版画の歴史を研究しておりました。版画の歴史というのは、情報量の拡大、それから情報を必要としているマーケットの拡大に伴って、西洋において常に技術革新を積み重ねてきたメディアです。そういう形で私も、版画の次の時代は情報としては写真的な技法を取り入れる版画、今の印刷物になっていったさまを研究していたんですけれども、その写真を応用した印刷物が今や全く違うデジタル化しているという時代。版画の歴史を見ていくと、技術が革新されるたびに表現、マーケット、それから情報量も格段に変化していくということの連続でした。現在、そういう形でデジタル化が行われているということで、情報量の拡大ということは歴史の必定と思うわけですけれども、それでは現実にはどういうことが起きているのかということを、今日この場でさまざまなスピーカーに話していただこうということであります。 | ||||
| それでは早速、本題に入りたいと思いますので、美術評論家連盟の会員で、今回のシンポジウムを中心になってつくってもらった飯沢さんにバトンタッチをして進めていただきます。よろしくお願いします。 | ||||
| 飯沢 | 常任委員長の清水敏男さんから最初にご挨拶をいただきました。僕は会員ですけれども、実は会員活動にはあまり積極的に参加していなかったところ、どうやら既に議題は決まっていまして、今年は「デジタル時代における写真表現」ということでシンポジウムができないかと7月ぐらいからシンポジウム委員の会合を何度か重ねて、結局こういう形に落ちつきました。 | |||
| 今、清水さんからお話があったように、デジタル化の状況というのは我々写真にかかわる者にとってはとても見過すことのできないところまで進んでいるどころか、今や写真評論家の活動の90%以上、100%近くと言いたいぐらいがデジタルによるハードメディアによって担われているというのが実情です。これが今どんな状況にあり、どういうふうにこれから展開していくのかということは、写真にかかわる人たちだけではなくて、美術に関心のある方にとっては非常に大きな問題ですし、関心の高い課題であると思います。 | ||||
| これからまず問題提起というか基調報告的なことを、会員で女子美術大学教授で現代美術の批評を中心にされている杉田敦さんにしていただきます。これが約40分ぐらいですけれども、この問題提起を踏まえて休憩を挟みまして第2部のパネル・ディスカッションを2時半ぐらいから開始したいと思っております。 | ||||
| パネル・ディスカッションに出席される方は、チラシに既に名前と裏側に略歴が書いてあるので参照してください。まず去年から今年にかけて非常に多くの展覧会を開催されて、最も脂の乗り切った活動を展開されている写真家の鷹野隆大さん。 | ||||
| それから姫野希美さんは、赤々舎(あかあかしゃ)という出版社を2005年に立ち上げて、これまた去年から今年にかけて非常にすばらしい写真集をたくさん出版されています。写真界には木村伊兵衛写真賞という、文学でいうと芥川賞に当たる賞があるんですけれども、この木村伊兵衛写真賞を2年続けて赤々舎の出版物が受賞している。具体的に言うと、昨年の志賀理江子さんの『CANARY』と岡田敦さんの『I am』は二つとも赤々舎です。それから今年は浅田政志さんの『浅田家』という出版物が受賞したんですけれども、これも木村伊兵衛写真賞の歴史に残る快挙ではないかと思います。その赤々舎を主宰されている姫野希美さんに来ていただきました。写真と出版のかかわり合いの中からデジタル化の状況についてお話ししていただきます。 | ||||
| それからもう一人も会員の、資生堂企業文化部の学芸員で資生堂ギャラリーや「ハウス オブ シセイドウ」で展覧会をたくさん企画されている樋口昌樹さんです。特に写真や映像にかかわる専門ではないんですけれども、ここのところギャラリーや美術館で写真ないし映像を使う展覧会の企画というのがすごくふえていまして、約10年前に比べるとその数は大変な量に達しています。僕も写真の評論の仕事をしているので、日々そういう展覧会を見ているわけですけれども、以前ならギャラリーだったら銀座の周辺のギャラリーあるいは新宿の周辺のギャラリーでもぱっと回ればそれで済んでいたところが、最近は現代美術関係のギャラリーというのは都内各地に分散していることが一つと、そのギャラリーが写真の展覧会ないしは映像の展覧会を開催することがすごく多くなっていまして、僕自身もいろんなところを回ること自体が大変な状況になってきています。そういうギャラリーや美術館での展示における写真あるいは映像のあり方が、やはりデジタル化の状況によってどんなふうに実際あるのかということを、資生堂企業文化部の樋口昌樹さんに報告していただくことになっております。 | ||||
| 報告の順番は、今お話しした順番とは逆になるかもしれませんけれども、いずれにしても鷹野さん、姫野さん、樋口さんというお3人と、それに基調報告、問題提起をしていただいた杉田敦さんが加わって、僕の司会で2時半ぐらいからパネル・ディスカッションという段取りで進めたいと思います。何しろ長丁場になりますけれども、途中で休憩を入れますのでリラックスしてお聞きになってください。 | ||||
| 最初に、杉田敦さんから「デジタル時代における写真表現」の問題提起あるいは基調報告をしていただきます。杉田さん、よろしくお願いします。 | ||||
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